FIELD DIARY / VOL.04
音は、
壁だけを通らない。
防音リフォームの前に、職人が確かめる「音の通り道」
WRITTEN BY江添 智寛

「隣の音が、天井から回ってくる気がする。」
防音のご相談は、こんな言葉から始まることが多いです。
音を止めたいとき、まず壁を厚くしようと考えます。でも、音は、いちばん弱いところから入ってきます。壁だけ厚くしても、ほかに通り道があれば、思ったほど静かになりません。
ON SITE防音工事の前に、職人が確かめる5つのこと
- 01
どこから聞こえるか
部屋の中で、実際に音を聞きます。壁なのか、天井なのか、床なのか。お客様が感じている場所と、音が入ってくる場所が違うこともあります。
- 02
隙間
コンセントやスイッチの穴、ドアの下、換気口。小さな隙間から、音は意外なほど入ります。
- 03
天井と床
壁の上の天井裏や床下がつながっていると、音は壁を回りこみます。壁だけでなく、上と下も見ます。
- 04
窓とドア
外の音なら、窓がいちばんの通り道になることが多いです。ドアも、すき間と重さで聞こえ方が変わります。
- 05
壁の中
壁の中に吸音材を入れる、ボードを重ねるなど、方法はいくつかあります。どれを選ぶかは、音の種類と部屋の使い方で決めます。

Q&Aよくある質問
- 壁を厚くすれば、静かになる?
- 壁から入る音には効きます。ただ、隙間や天井・床から入る音があると、壁だけでは足りません。だから先に通り道を確かめます。
- マンションでもできる?
- できます。ただ、管理規約で工事できる範囲が決まっています。共用部分には手を入れられないので、規約を確認してから考えます。
- どのくらい静かになる?
- 音の種類(声、足音、楽器、車など)と、建物の作りで変わります。現場で音を聞いてから、できること・できないことをお伝えします。
静かになるのは、音の通り道ごと考えるから。





